補強材をポールに巻き巻き

9月に入りました。

セミの鳴き声は鈴虫に置き換わり、

朝夕は随分と過ごしやすい日も増えてきたように思います🌛

さて土木構造物というのはコンクリートや鉄といった

非常に丈夫な素材で作られているので

もちろん点検と補修は必要ですが、耐用年数は非常に長く設定されています。

しかしながら耐用年数が迫ってきても、場所的な理由や金銭的な理由などで、

壊して作り直すのが難しい場面が多いのも土木構造物の特徴。

そうなると必要になってくるのが

「いまあるものをより長く安全に使えるようにする」

という補修や補強による長寿命化工事です。

今回は簡単なものですがそんな長寿命化工事を施工してきたので報告します♪

今回使用したのは、

ヨシモトエンジニアリング株式会社さまYCK工法という工法です。

国土交通省により運営されている

新技術情報提供システム(通称:NETIS)にも登録されています。

業者の方向けに書くと、登録番号は「KT-170077-A」です。

工法の内容としては、炭素繊維で出来たシートを

ポールが腐食等で劣化している箇所に巻き付けて接着するという内容です。

今回はお客さまより

「駐車場に設置している照明灯が劣化しているのでYCK工法で補強して欲しい」

と指定がありましたので、初めてYCK工法を施工させていただきましたが

それを踏まえて紹介できればなと思います。

こちらが着手前の写真です。外見から見た限りは分かりませんが、

劣化具合と危険度を判断する鋼管の肉厚が薄くなっていないかどうかは

事前に超音波で調査していたようです。

根巻のコンクリートと土砂を取り除き、補修箇所を露出させたらケレンを行い、

サビや汚れを表面から落とします。

綺麗になったらいよいよYCK工法の出番です。

まずは接着剤を作るために主剤と硬化剤を混ぜます。

気温によって硬化時間が変わってくるので適量を練り混ぜるようにしましょう。

一枚貼り付けてはまた一枚と重ねて貼り付けていき、

最終的に5枚重ねて貼り付けます。

最後にテープを貼ったら完成です。

根巻コンクリートを復旧したら、はい完成~💮

基本的には材料さえあれば、だれでもできるという触れ込みで

その通りではあるんですが、ちょっと器用な人がいるといないとでは

一日当たりの施工量がぐっと変わってきますのでそこに留意しましょう。

今日も一日ご安全に!

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